2014年05月24日

徳川家康。大河ドラマを見て感想

今の大河ドラマを見ていないので、過去の大河ドラマをわんさか見るようになっています。
DVDは本当に便利で、今のスタイルがけっこう気に入っています。

徳川家康。大河ドラマを見て感想

滝田栄さん主役の大河ドラマ。
全50話を見て感想を書いてみます。



新人発掘の面白さ

ウィキペディアを見ると、本当に面白い。
「なにかもソックリショーをするわけでもない」と書かれている。
その中で30代前半の実力で滝田さんが採用され、長身の徳川家康が誕生した。

全体的に言えるのは、「挑戦」であり、「団結」である。
新しい家康像に対して、春風のような清々しい風がドラマ自体を活性化させ、
新しい息吹を感じる活力がみなぎる。
そして、それが家康像を活性化させ、三河家臣団の「強さ」を見事に作り上げた50回分になっている。

それもこれも、「滝田家康」だからこそ出来た大河ドラマであった。
これが見事にわかる大河ドラマ徳川家康であった。

今でこそ、こうしたフィクション系はそれほど抵抗感が無いけど、昭和時代の大河ドラマ。
それなりに苦労をした感じが、家康の苦労と上手くリンクして、独特の演出感になっています。







役所広司の信長と夏目雅子の淀

今回の脇役については、ほぼ滝田家康では軸ができないため、2人の大御所があった。
それが役所家康と夏目淀である。

徳川家康。大河ドラマを見て感想

徳川家康。大河ドラマを見て感想

まずは前半の役所信長の存在感は貴重であり、滝田家康の新しい息吹と、
役所信長の息吹が重なり合い、見る人に「新しい戦国時代」を見せていた。

また、大竹しのぶの家康生母の役も、すごく大胆であり、引き込まれる要素になっている。
その他、祖母役の八千草薫。秀忠の生母役の竹下恵子。
女性陣の役所の良さが際立ち、非常に最近では珍しい「女優の良さ」が見れる。

そして流れで、後半ではほぼ「準主役」になっていく淀君の夏目雅子。
ハッキリ言えば、「やりすぎ」であったNHK大河ドラマ班。
見ればわかりますが、担当者が大ファンなので夏目雅子を撮りたいため、本当に「惚れている感」がバンバンわかります

その意味では、担当者が大興奮して淀役は失敗なのですが、こうした汚点があっても、
後半に滝田家康が成長し、武田鉄也の豊臣秀吉が上手く中和され、それなりに豊臣家が上手く演出されていた。

全体的にもサブ役である役者が随所に実力を発揮。
本多作左衛門役の長門裕之。石川数正役の江原真二郎。この2人が双璧をなし、前半から中盤を見事にささえ、
滝田家康の誕生をささえた。

その他、石坂浩二の堺商人。竜雷太の天海。勝野洋。宅麻伸。 田中健などなど。
非常に多くの役者を育てた感じがある。






政治家と同じ小粒の役者時代

最近の政治家の名前を知っている一般の人は意外と少ない。それは政治家が「小粒」になっているからだ。
昔の昭和時代は、大臣の名前を数人はスラスラと言えるのが普通であった。

そんな一例として、小沢一郎は、田中角栄の子分の子分。
最近の政治家は小粒になったと、良く聞いた。

田中角栄の時代における自民党の時代。
その下で働いていた竹下登。
それが角栄がダメになり、竹下登が田中派を逸脱し、その下で働いていたのが小沢一郎だ。

そして時代が過ぎ、今の安倍政権における小沢一郎のような子分の子分は、やっぱり存在はその程度。
「人としての魅力」は原型が無いと、しょせんはダメなのだ。

今の大河ドラマの役者もひなだんのような「タレントの見本市」のような感じある。
最近のテレビの低迷にも関連しているが、芸能事務所の役者出張所である大河ドラマ。
演技の幅を極めた先に、大河ドラマがあるわけではなく、テレビで有名になった「小粒」が出る程度の安っぽさがある。

それに拍車をかけているのがジャニーズ事務所であり、それに関連した電通やテレビ局である。
彼らの軽薄さが、そのままNHK大河ドラマの軽薄さにつながり、役者の小粒化をさらに加速させている。

昭和時代が懐かしい。
そんな懐古主義的な発想をしてしまうのは、大河ドラマの歴史があるからであろう。
DVDもあり、過去の作品を見る機会があるのだから仕方がない。

本来なら、時代が進めば進むほど、作品はより良くなるのだが、NHKの大河ドラマは制度疲労をしている感じすらある
そんな感想をもってしまう。


今は真田太平記を見ています。
本当に面白いぞ!真田丸関係で見てます。全巻50話見たら感想を書きます。では。




Posted by 黒田官兵衛考高 at 06:13 │5月