2014年10月19日

軍師官兵衛。第42回感想妄想「太閤の野望」

題名が信長の野望とリンクしてしまいまして、ある意味、壮大な感じがあります。
朝鮮出兵は無謀でしたが、野望という点では確かに納得する感があります。
相変わらずの「嫌なら見るな」路線で展開しています。




戦国フェーズの終焉

軍師官兵衛の唯一の救いはなんであったのでしょうか。それは

戦国もの

というジャンルであり、多くのファンが沢山いることです。
この計算から、軍師官兵衛がなんとなく決まった経緯があり、大河ドラマで放送しても、
なんとか人気が確保できると計算したのは想像できます。

漫画やゲームソフトもあり、そのユーザーも拾い上げることも可能であり、各地方自治体での
ゆるキャラなどの支援もあり、こうした時代ものの中では、相当なポテンシャルがあります。

結果としては、これだけのコンテンツ支援がありますが、逆に、

ダメな要素がしっかりと判断し比較できるコンテンツ

としての部分があり、軍師官兵衛の良さと悪さがリンクしてしまっている点にあります。
この点が思った以上にあり、特に序盤での織田信長役の方の役者の相性の悪さが際立ち、
それを修正するまでにいなくなってしまった点があります。

簡単に言えば、

戦国ものを大河ドラマで使うなら、相当な準備が必要である

という点です。これができないでスタートした今回の大河ドラマの失敗とリンクします。






竹中秀吉の誤算

竹中さんは名優であり、素晴らしい役者さんなんですが、今回の事例でわかった点があります

新鮮さが足りない

という点です。彼ほどの素晴らしい演技者なら、「もう一度見たい」という衝動にかられるのですが、
今回の軍師官兵衛では、脚本と演出家がダメで、この新鮮さが欠落しているように思います。

演技を見てみると、竹中さんの実力通りで、それ以外に見るべき点がなく、本当に新鮮さが無いのです。
ですから、「ニュー竹中」であれば、もう一度見てみようと思うのですが、竹中秀吉を1度でもみてしまうと、
今の軍師官兵衛ではまったく見る気がしません。


Posted by 黒田官兵衛考高 at 07:26 │10月