2014年07月05日

オール・ユー・ニード・イズ・キル感想

B級映画が好きなので、会員デーで1000円の日には、チョコチョコ見ています。
最近では、「ロボコップ」・「ノア」とか「300」とか、館内で眠そうになりながら、見るのが楽しみなのですが、
今回のオール・ユー・ニード・イズ・キルは、マトリックスの「ちょっとした感」がありましたので感想。




トムクルーズの安定感がすごい

大御所なんだけど、感情移入がしやすい。
もう何度も何度も主人公として見ているトム。
だけど、今回も少佐の立場をうまくこなし、成長してハッピーエンドまでもっていく安定感がハンパない。

オール・ユー・ニード・イズ・キル感想

もう、すでにいい歳なんだけど、その存在感は若くもあり、いい歳でもあり、厚みがあり安定感が心地よい。
今のワールドカップでいえば、ボールを持っただけで、信頼感抜群の選手のような一瞬でわかる「うまさ」がにじみ出ている。

シナリオ・監督・映像。そして相手の女優。
すべてが完璧に近い感じであっても、主人公がダメだと、物語全体がダメになりますが、
トムのおかげで、100%の内容が140%までに引き上げている点が賞賛できる。







日本人的なSFシナリオがもともと良い

今回の作品はもともと、日本の漫画が原作であり、その内容を映像化したもの。
その意味では、元の作品が優れていた点がある。

オール・ユー・ニード・イズ・キル感想

ただし、それを映画化して、役者を配置して、最高の作品として世に送り出す力やノウハウは、
やっぱり実力の世界であり、日本の「映画力」では無理であろう。

今回の監督はダグ・ライマン。マッドデーモンの作品である「ボーン・アイデンティティー」。
素晴らしい脚本と撮影であるから、ある程度、期待してみたけど、やっぱり、トムとマッドデーモンが、
うまく重なるくらい、良い感じで「超人」じみた感じに仕上がっていた。

だから、こうした漫画からきたSF作品は、簡単にB級へと下がるかと期待したが、それが絶賛するほどまでに
なったのは、ライアン監督の大きな手腕であろう


近年では大ヒットしたマトリックスに次ぐ良い作品に仕上がっており、日本人としては誇らしい。







エメリー・ブラントがいい

よく、こういう映画では、「トムクルーズ主演」とか、ミーハーな宣伝が多く、トムファンの女性に
ターゲットを当てたり、大御所のトムだから見ろよ!とか、本質を理解しない形があります。

今回の中で、トム以上に大きな成果を上げた方がいた。
見ればわかりますが、もう片方の女優であるエメリーブラントが素晴らしい。

オール・ユー・ニード・イズ・キル感想

きれいな方なのはわかりますが、演技が先で、二の次に美。
日本の女優さんでは、ダメな流れも、作品と同化するという点では、二の次という「迫力」が伝わります。

「誰!エメリーブラント」というのが流れなんですが、ほぼ主人公を飲むほどの演技と実力。
それをうまく演出させた監督の手腕なんですが、世界では確かに3流ではありますが、
映画を見ればわかりますが、彼女の力が、大きな支えになっているのは簡単にわかります。

最近では、レンタルでも可能となっているゼログラビティでのジョージ・クルーニとサンドラ・ブロックのような
2人の関係性に近く、見ていて「ああ!こっちのが目立つね」という感じがあります。

オール・ユー・ニード・イズ・キル感想


Posted by 黒田官兵衛考高 at 08:06 │7月