2014年05月18日

映画清州会議を見ての感想

2016年の大河ドラマは真田丸。
それ自体はいいのですが、監督・脚本は三谷幸喜。
個人的には「チャラサ」があり好きではありません。

果たしてその前に映画清州会議をみて感想。
レンタルビデオ店にて出ています。

映画清州会議を見ての感想





やっぱりチャラっかた

大河ドラマくらいの良さを期待したのですが、フジテレビのトレンディードラマのような感じでした。
主役に大泉洋さんを採用している時点で、重厚感がないと懸念しましたが、
見事に「見やすく・わかりやすく」なっていました。

人の深部に見る感情とか悲しさとか笑いとか。
そうしたぐっとくるようなパターンの渋さが良いのですが、各役者の存在が「軽すぎ」というパターン。

三谷リズムが満喫しているのはいいのですが、やっぱり自分は好きではありません。
非常に悲しい結果になっています。
結果、最初の半分を見てアウト。時間の無駄なので見ませんでした。
半分から最後がどうなっているのかがわかりません。

役所広司や佐藤浩市も、三谷さんの「演出」で、渋さゼロという悲しい立場。
これはこれでいいと思いますが、本当に頭からっぽという演出が上手く、いいのでしょうかと思う。

ちなみに、軍師官兵衛役は寺島進さん。
これはイメージ通りなのですが、今の岡田准一がいかに「ガキっぽい」かの尺度になる。






坂の上の雲を真似よ

さすが大河ドラマ。
そう思ったのが、おまけで三年間続けた坂の上の雲。

映画清州会議を見ての感想

本当に良かった。
このくらいの渋さがほしいのですが、三谷さんには、フジテレビ的なチャラさは、
テレビ局で発揮して頂き、渋さは大河ドラマで演出してほしい。

主役は堺さんに決定したようだが、まだ1度も見ていない半沢直樹があるように、
渋さをメインにすること。

・女性狙いを無視して大ウケした『半沢直樹』、ドラマ制作陣の誤解と固定観念 - ライブドアニュース

三谷さんに、この「女性無視」という路線が取れるかどうか。
坂の上の雲にしても、半沢直樹にしても、いわるゆ女性無視は大きなキーワードだ。

まぁ。
彼の性格して無駄だな。・・・・



清州会議の良い点としては、セットは素晴らしかった。
独自の美術センスは高く、映像も良かった。
清州場内の「場」の雰囲気におけるカット割りなどの視覚効果や演技なども素晴らしい。
まるで「舞台」を見ている感じで、宝塚のような「ユニークさ」があり、さすが「三谷演出」とよべる素晴らしい。

こうした「貧乏くささ」のような舞台感はいいのだが、役者の演技は下手。
だから、演出家は、渋さがある人を雇えば、意外と良い真田丸ができるかもしれない。

Posted by 黒田官兵衛考高 at 05:14 │5月