2013年02月02日

軍師官兵衛感想。第5回「湖国の城」

最初から比叡山攻撃から始まる。
この点に関して、官兵衛の感想がから始まる。
それは世の中が変わる事の風を感じ、好感を持っていることだ。

これは戦国時代という特殊な時代において、いかに官兵衛が先進的であったかの証明を描くのに
適した場面とも言える。黒田家はもともと商人上がりであるから、合理性が高いという事なのだ。

これに比べて軍師の半兵衛は、こうした点について、否定的であり、
しかも秀吉には徳があるが、信長には徳がないと説く。
この点も非常に面白く、軍師の役割が、どの視点で見なければいけないのかがわかる。

調略における宮部とのやり取り部分は、やはり徳や義についての部分があり、
ここで、半兵衛は、戦いとは刀や槍でするものではなく、人のつながりでするものである点を言っている。
こうした点が、軍師の素養になるのであろう。

手薄になった砦に敵が攻めてきた時、
知恵のノウハウではなく、最後は博打を打ている度胸と言っている。
それはいいのだが、こうした感覚は薄命の半兵衛ならではの発想でもあり興味深い。

朝倉攻めや小谷城攻めなどの場面が加わり、軍師としての戦場面もある。
この中で、精神的な見解部分が多いのも軍師の役割であろう。

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Posted by 黒田官兵衛考高 at 04:05 │2月