2013年01月31日

軍師官兵衛感想。第3回「軍師の門夏椿」

物語は官兵衛の婚約から始まる。
お幸との結婚だが、ここでは意外にも側室を持たないという宣言から。
「半兵衛のような男にならぬ」
という話の流れが面白い。

実際には黒田官兵衛は側室を持たず、その意味では正しい流れ。
悪党にはならぬという宣言通りだ。
この点をこうしたストーリーにするのは腕の見せ所なのであろう。


木下藤吉郎の軍師として活躍する竹中半兵衛。
この頃から、軍師としての「悪党」の本質と力量が発揮される。
こうした場面が京都の守護職などを歴任する秀吉の片腕として手腕を発揮する。

色々な場面で軍師としてのアドバイスがあるが、こうした悪党としての
凄みを秀吉以上に考えているのが軍師としての役割としての立場と価値観を
演出しているのが面白い。

最後に名場面である金ヶ崎の撤退。
秀吉にしんがりを進める半兵衛。
これは少し誇張があるが、軍師としての方向性を示すエピソードとしては良い。

特に使える君主がつとめる博打感覚などは軍師が進めて、
方向を定める役割を担う点などが面白い。
博打が打てない軍師は、軍師にあらずという点であろう。

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Posted by 黒田官兵衛考高 at 06:13 │1月