2013年01月27日

軍師官兵衛感想。第2回「軍師の門虚と実」

2回目も竹中半兵衛からスタートします。
基本として、この物語は、軍師の流れなので、どしても軍師をクローズアップします。
これ自体はいいのですが、官兵衛と対極させる相手として半兵衛を使い、官兵衛の
個性を際立たせる事をしています。

半兵衛自体は、秀吉の軍師としては有名ですので、こうした点をフルに活用しているのでしょう。

半兵衛がいるのは小谷城。
この設定も面白く、将来のいくさ場になるのですから、半兵衛の性格や価値観などを知る機会として
いいかもいしれません。
独り言を言う形で、軍師たるものの価値観などを伝えていきます。


こうした中へ官兵衛が登場。
半兵衛へ軍師たる価値観を問いただします。
この設問部分が面白い。
やはり、半兵衛の部分がいかに洗練されているかがわかり、軍師の役割や価値観・美意識が
より実践向けである点だ。
それを素人の軍師官兵衛を見る事で知ることが出来るので、こうした対比を狙っているのであろう。

がっくりとして帰る官兵衛であるが、落胆をしない半兵衛も面白い場面とも言える。

最後に木下藤吉郎が出てきて、竹中半兵衛を口説きます。
この部分は秀吉の軍師として働いてもらいたい秀吉側の君主としての立場、軍師としての
招聘される立場の違いを描いています。

これも最終的には軍師とはどのような立場で働き、どのような立場なのかを知るきっかけ作りであり、
こうした点を竹中半兵衛で再現しているように感じる。

タグ :感想

Posted by 黒田官兵衛考高 at 04:23 │1月