2014年05月26日

軍師官兵衛。第22回感想妄想「有岡、最後の日」

有岡城から抜け出す。
のちに道糞と名を成す荒木村重。
この不可解な行動と、黒田官兵衛の義をつらぬいた行動が、相対的に良い。

軍師像というと、
「騙す・騙される」という事を想像するが、今回の牢屋の件を貫く思想は、戦国武将を見る上で非常に稀なケースでもあり、
逆に真の姿でもある気がする。

この件で、黒田官兵衛は、
「羽柴を裏切らなかった真の武将」
として、黒田官兵衛の名を戦国の世に大きく宣伝され、竹中半兵衛以降の羽柴軍の外交交渉役として活躍する。
策謀家としてではなく、外交官としての地位に大きく寄与することになる。



これに比べ、妻子を捨て、落城寸前に落ち延びる村重。
戦国武将としても、人としても恥そのものである。
一見すると、戦国武将としては「普通」とも言える行動かもしれない。

しかし最近では、韓国フェリー沈没事故の船長と類似する卑劣な行為である。
もし、船長や船員が、最後まで誘導し、共に亡くなっていたのなら、世論もまったく違ったものになっていたであろう。



このように、村重と官兵衛。
同じ時間にまったく違う行動と成果こそが、今回の大きな見どころになる。
また、同じ織田軍であるため、この先の結末までも少なからず暗示しているようにも思う。

ともかく、黒田官兵衛は、一度死にかけたため、新しい「死生観」が今後の官兵衛の中に出てくる。
それが、戦国の世の中で、吉となるのか、凶となるのか。
軍師という立場での生き方におけるターニングポイントとなる。

Posted by 黒田官兵衛考高 at 04:50 │5月