2014年03月05日

軍師官兵衛での「軍師感」がない件

どこかの感想で読んで、なるほどなるほど!と思った点。
それが、せっかくの軍師という題名なのに兵法としての駆け引きが無い点




兵法などの心理描写が不十分


今回の脚本や演出が、NHK側としては、子供から女性でもわかるように「スイーツ大河化」させている。
その狙いは良いのですが、本質的に知性が低いレベルに合わせて、見ごたえがなくなってしまっている。

もともと、黒田官兵衛とするなら、子供や女性を「排除」して、脚本や演出をすべきであった。
それは近年の2倍返しで有名になった、半沢直樹でも証明されていると思う。

軍師官兵衛での「軍師感」がない件

大河ドラマの良い点は、みんなが視聴するところだけど、平均点を狙うタイプにすると、
今回のような、どこを見てもつまらないと感じるものがあり、迫力がなくなる。

子供や女性は、軍師の心理描写などしたら、ついてこれないと思うけど、それが「味」であり、
その味を無くしてしまっている。
味がない食事をしているようなもので、結果、不発になっている感じだ。

例えば、織田信長であったり、片岡鶴太郎の役柄であったりと、薄っぺらい人間的な感情だけを
追っている感じであり、スイーツ化している。









軍師の門の本について


天地人からのファンとなっている火坂さんですが、当然、この本は読んでいます。

軍師官兵衛での「軍師感」がない件

最近は単行本も発売されているので、ぜひお読みください。
どれだけNHKの大河ドラマがスイーツ化しているのかわかります。

全体像として、すでに3ケ月目に入っているので、2ケ月間見ている人であれば、ほぼ内容は理解可能です。
すらすらと読めます。

この中での次回の毛利襲来ですが、その設定での流れや、その他の場面など、緊迫した感じは天と地の差
であります。どれだけ今が大河ドラマが駄目なのかを知るのに良いでしょう。

本来ベースなら、軍師の悩みや生き方などがメインとなるのですが、今の竹中秀吉を筆頭とする
おちゃらけ軍師では、苦悩がゼロになっています。

後半における秀吉との確執における官兵衛の生き様などは、今の岡田官兵衛ではまったく表現できないでしょうね。


Posted by 黒田官兵衛考高 at 07:42 │3月